#4 嵐の夜の夢(行永の場合)その1
嵐の夜、不思議な夢を見た。
それは、とても悲しくて悲しくて、、、
私は夢の中で泣いちゃった。
夢の中の私は同い年ぐらいの男の子。
姉さま、姉さま、、、
いつも優しくて笑顔の素敵な自慢の。
僕たちは特別な姉弟。
選ばれた者のみ持つことを許された
特別な力を持つ僕たち。
姉さまの笑顔は僕がお守りします。
……そう心に決めていたのに。
それなのに。
僕は自分に負け、
つい油断し奴等に捕まってしまった。
利用しようとして、逆の立場に。
姉さま、姉さま、、、
謝って許されることではないし、
僕は僕自身が許せません。
もし、僕のことでなにか奴等から要求されたら、
それは無視してください。
僕のことは、、、お忘れください。
僕のことで姉さまが悩むなんて、
僕はますます自分が許せなくなる。
ですから、ですから、、、
忘れてください。
僕は無力で愚かだ、、、
だが、まだ、できることはある。
それは……
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