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#3 嵐の夜の夢(雅隆の場合)その1

枕をくやし涙で濡らしながらも、

オレはだんだん眠くなり、、、

そして眠ってしまった。

……暗い闇の中。

「闇は暗いに決まってるだろっ!!」

っていうツッコミはなしでお願いします。

暗さにも段階はあるでしょ。

夕闇だって闇だしね。

人間眠ってるって時は

夢を見ているそうだ。

どっかの心理学者がいってた。

ただ起きた時、みんな夢を忘れてしまっているらしい。

「・・・さま」

あ?

なに??

「世有子、私になにか?」

んん?

世有子(ヨウコ)?女の名前じゃん。

あっ!!

さっき見た、

ヒスイ色の目をした人!!

目の前にどどんといるーーーーー!!

「翠月さま、お願いしたいことがあるのです」

真剣な声。

シリアスな場面らしい。

なんかオレは女の子視点。

で、この翠月を見て、

なんか安心しているみたい。

不安がやわらいでいるのを感じた。

「弟を無事返して欲しければ、

私に妻になれと」

妻??

話が見えないけれど、

脅迫して女性に結婚を迫るなんてナンセンスにもほどがあるぜ。

まったく、男として恥ずかしいし、情けないヤツだな。

……で、、弟を無事に?

なんだ、このセリフ。

なんか妙に親近感が湧いてきたな。

「でも、私はイヤなのです」

翠月を見る世有子さん。

世有子さんは翠月に訴えてる?

いや……

すがりつく?

いやこれは…

いってはいけない、

でもいわずにはいられない。

ずっと心の中に秘めておこうと思ったけれど、

でも、このまま二度と会えなくなってしまったら。

切ない恋する乙女心?

「私は、、、あなたをお慕いしております」

世有子さんの言葉を聞いて顔を赤らめる翠月。

「それは私も同じです」

お慕いって、、、お慕い?

慕ってるってことは好きってこと??

で、同じってことは両思いってことじゃん!!

「でも、この世でたった一人の血の繋がった弟を見捨てることはできません。

ですから、、、ですから、、、、」

言葉と共に涙が溢れ出し、

その涙を翠月は唇で受け止め、

そしてキス。

ぎょえ~~~!!

世有子さん視点のオレにもその感触が伝わってきて、

昨夜の記憶がよみがえる。

世有子さんはオレと違いその行動を喜び受け入れている。

世有子さんの記憶?思いがチラッとオレに流れ込む。

特殊な力を持つ世有子さんと弟くん。

なんか神子みたいなポジションみたいで、

人々に崇め奉れられている。

その特殊な力を利用しようとする都の権力者に弟を誘拐され、

で、脅迫される。

翠月はなんか神様みたいなポジション?

この世界とかかわるためにはこの世界の人間と契約が必要みたい。

で、その契約ができる特殊な人間世有子さんと一緒にいるうちに、、、

恋に落ちたよう。

こんなのあるのかよ!!

なぁ~んで、神様みたいなモンと人間が恋に!!!

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