秘密 トップ・シークレット 第５巻 清水玲子著 感想

ネタばれありますので、ご注意ください。

※通常より長文です。

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コミックスの感想はアニメ放映終了後に

のんびりと書こうかな～っと考えていたのですが、

以前感想を書いたメロディ６月号が収録されているし、

なんとなくではありますが、

５巻の感想を書いてみることにしました。

（１～４巻感想はアニメ放映終了後にまったり書く予定）

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秘密-トップ・シークレット-２００８

<あらすじ>

末期ガンの梨田という老人が

６０年前子供を誘拐して殺したと自供（というか懺悔）した。

すでに時効であるが死体を埋めた場所を調べてみると、

大人男性の屍蝋化死体を発見（２５年前頃に殺されたらしい）。

大人男性の屍蝋化死体の犯人判明後、

子供の屍蝋化死体が見つかりＭＲＩ捜査等にかけられ、

梨田がいってることが事実だったと判明。

たった1人の遺族である母親（９５歳）の希望で

子供の脳の映像を見せるのだが、、、

映像を見る前にその母親は梨田を殺害。

この話は２体の屍蝋化死体とそれに関連して起こる殺人事件と

関係した人達の心のドラマを描いている。

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薪さんＶＳ雪子（仕事上）、

薪さん・雪子・青木の三角関係（恋愛上）が絡んでいて、

少々、ややこしい（注目点といえば注目点！！）。

第九メンバーが事件を解決していく様だけではないんだよね～

あと、MRI捜査が科学技術の進歩、

いや特異な事件にダメモトで用いられて経験値を増し、

より進化してますね（MRI捜査の幅が広がってます）。

★屍蝋化死体（大人の男性）

犯人は雪子の１０年来の親友葵。

屍蝋化死体は葵とその兄の父親。

昔、父親の家庭内暴力により母親を亡くし（立件はされず）、

幼い葵（１０歳）を置いて逃げた兄（１６歳）。

自分の生活が落ち着いてから家に戻ってみると、

葵が身の危険を感じて父親を殺した後だった。

その後始末をしたのは兄。

適齢期になった葵は父親と同じタイプ男と婚約し

（父親から虐待を受けた娘は父親と同じタイプの人間とは

付き合いたくない結婚したくないと思いつつ、

同じタイプと付き合ったり結婚してしまう傾向がある

｛この傾向は別の本で私は知りました｝）、

結婚することに。

父親と面影を重ね婚約者を殺そうとする妹を止めるために、

葵が再び殺人を犯さないために、

兄は先に自らの手で葵の婚約者を殺そうとする。

（で兄は婚約者に自己防衛のため殺される）

兄が自分を犠牲にしてまで隠そうとしていた秘密を

公にするきっかけを作ったのは

その父親の遺体を解剖した監察医の雪子。

仕事に対する真面目さから言い出したことなのだが、

薪さんには、想像力に欠けていて

監察医として致命的な欠点に見えるとのこと。

薪さんは頭がよ過ぎて、

死体の傷口等からあれこれ想像・推理していたようで、

最初からすべてお見通しだったようです。

★２体目の屍蝋化死体（子供）

梨田は叔母の夫が経営する会社に雇われていた。

叔母夫婦から身代金を取ることを思いつく。

梨田は身代金目的で子供（従兄弟）を誘拐したものの

身代金受取りに失敗し、

顔を見られたので殺すことに。

事件から６０年以上経ち、

末期ガンで自分の命も残りあとわずかになったことを知り、

埋めた子供を土の中から出して、その亡骸を供養して

許しを得たて天国に行きたいという理由で殺人を告白した。

被害者の母親はたった一人の肉親で叔母だと証明し、

相続等の話があると嘘をつき警察官を外させ、

梨田を殺害。

（この辺、ちょっと、んんん？っと思ってしまいましたが、

絵と話の勢いにその疑問は流されてしまいました。

被害者の母親の迫真の演技力があったのかな～っと。

この他にも疑問点はいろいろあったのですが、

私は勢いに弱いのでそのままスルー）

そして被害者の脳の画像を見た後、

被害者の母親が袂から包丁を取り出し

自殺しようとするところを取り押さえるが、

自殺前なのにもかかわらず血のにおいがすることに気づく第九メンバー。

被害者の母親が梨田を殺害したことを告白。

被害者の母親が梨田を殺した理由は

許さないということと時効で罪を罰することができないなら、

自分で、、、、という気持ちだったのではないかと推測。

家族はすでにみな他界してますし、後悔はないのでしょう。

殺人事件の場合、時効がない国もあります。

殺人の時効がない国から見ると、

殺人の時効があるわが国のその趣旨が理解できないそうです。

（テレビのニュースかなんかで聞いた話ですが）

☆薪さん・雪子・青木

薪さんが青木のことを鈴木さんに似ているので、

ものすごく気に入っているってのは

以前から描かれていたので、

ぜんぜん不思議ではありませんでした。

青木が雪子に惚れてる（惹かれてる）ってのもわかってました。

雪子が薪さんに惚れていたってのには驚きました！！

好きになるのなら鈴木さんに似ている青木だと思っていたからです。

ですから、この展開には正直びっくりしちゃいました。

薪さんの青木に対する気持ちがどういうものなのか

非常に気になります。

BLになるのか？

それとも友人として大切ってこと？

それ以外の展開？

私はそれ以外の展開かな～っと想像。

薪さんの秘密、、、それを本人に確認しようとしたのは

薪さんに想像力がないといわれた雪子。

薪さんがその会話を青木に聞かれたくなくて、

リモコンを雪子に当たらないように床に投げつけるシーンを読んだ時は、

私の頭の中が真っ白になりました

（薪さんの行動にびっくりしたのと

雪子のいってることが事実だと思えたから）。

薪さんに打ちのめされた雪子に青木はプロポーズ。

はぁ？？なぜ、このタイミング？と思っちゃいましたが、

ほっとけなかったんでしょうね。

ものすっごく気になる終わりをした次の回は

岡部さんと薪さんの出会いのお話（メロディ８月号）になっていたので、

あぜん。

これはこれでおもしろいけれど、

据え膳、ず～～っと待たされている気分になってしまいました。

（現在もその気分はなにげにちょっぴり継続中）

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秘密-トップ・シークレット-特別編

<あらすじ>

見た目は怖いけど見た目と違って優しい岡部さん（３６歳独身）。

その人柄を描いた話。

秘密２００３の被害者少年平井学の１周忌を覚えていて、

その現場にかわいいお花と日本酒のワンカップを備える話と、

たまたま知り合った幼い兄弟の兄の気持ちを母親に伝える話。

母親がいる時だけ悪いことをする弟を持つ兄は

いつも母親にしかられる。

母親はいつも兄が弟に悪さをしていると勘違い。

兄をしかってしばらくすると弟が階段から転げ落ちてきた。

兄が腹いせに弟を階段から落としたと勘違いする母親。

兄はその勘違いを解きたくて、

川（たぶん）に身投げ。

岡部さんが第九の仕事をしていると知り、

その仕事内容に興味を持ち、

担任の先生から教えてもらっていて、

脳を母親に見せてくださいという遺書が残されていた！！

岡部さんが証拠がないと自分の無実を信じてもらえないと

信じ込んでいる兄の気持ちを代弁する

（自分のMRI捜査等の考え方も述べる）。

結局、兄は息を吹き返し、

ハッピーエンド（だと思う）。

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岡部さんが子供を蚊と間違えるシーンはウケた！！

でも、悲しい話。

岡部さんの語りはよかった！！！

お供えが日本酒ってのには驚きましたが、

岡部さんの不器用な部分かな～っと。

岡部さん、味があって私は好きだな～